新人指導 1分間指導法

4月から新人さんが入職してきますね。

今年度は実地指導者です。

忙しい業務しながら、指導もしていかなくては。

 

1分間指導法とは

学習者の思考過程やレベルを把握し、知識・態度の強化や修正を短時間で行うとうい意味

医学教育で行われている。

 

5つのマイクロスキル

①行ったことや考えを言わせる(何をした?どう考えた?)

②根拠を引き出す(なぜそう考えるか?)

③一般原則を教える(一般論ではね、経験上はね、資料を一緒に読むなど)

④正しくできたことを認める

⑤間違いを訂正し、さらなる学習をすすめる

   ↓

例 転倒事例

①行ったことや考えを言わせる(何をした?どう考えた?)

 「何をしたか思い出せるかな?」

 「N-Cで応援を呼んで、転倒してぶつけたところ、この辺り(右大転子部)のところ

  を痛がっていたので観察したり、触ったりしてました。」

 

②根拠を引き出す(なぜそう考えるか?)

 「Aさんに何が起こっていたと思う?」

 「痛みが強いし、動かせなかったので、大腿骨頚部骨折を起こしていたと思う」

 

③一般原則を教える(一般論ではね、経験上はね、資料を一緒に読むなど)

 「大腿骨は大きな骨だから、骨折すると1000ml~2000ml位出血することがあるんだ

  よ。Aさんの場合、出血しているのを放置するとどうなるかな?」

 「ワーファリンを飲んでいるので、止まりにくいから大変です」

 

④正しくできたことを認める

 「Aさんのそばを離れず応援を呼んだのは、大事な意味のある対応だよ」

 

⑤間違いを訂正し、さらなる学習をすすめる

 「この後のAさんがどうなるかを予測したら、そばを離れないことは重要なことだ

  よ。次に同じようなことが起こったらそばを離れず、応援を呼んで、その間にど

  うしようか」

 「出血で循環が悪くなっていないか脈をとったり、意識の確認をしながら声をかけて

  観察をします」

 「いいね。今度はたまたまじゃなく出来るよ。骨折による出血やショックの5Pについ

  ては自己学習で補っておいてね。」

 

          引用文献:阿部幸恵

         「看護のためのシミュレーション教育はじめの一歩ワークブック」

 

 

1分間指導法生かしながら、OJTその時々で指導していきたいですね!