コロナ禍の中、今年も看護学生さん実習に来てます。
看護学実習とは
学生が既存の知識と技術を基に、クライアントと相互行為を展開し、看護目標達成に向かいつつ、そこに生じた看護現象を教材として、看護実践に必要な基礎的能力を習得するという学習目標を目指す授業である。
「看護教育における授業展開」監修:舟島なをみ より
今どきの学生事情
学生の特徴
・生活経験が乏しい
例)パソコンの普及、自動化の影響などがあり、何に手を出せばよいのか分からない
⇒丁寧な関わりが必要。
*反面、丁寧な関わりが学生の主体性や自立性を育ちにくくしている側面もある
・コミュニケーション能力の低下
・社会人学生の増加⇒学生間でレディネスの違いが大きい
カリキュラム
・カリキュラムが過密
⇒講義、演習時間の不足
教育内容の過密、ゆとりのなさ
知識を活用する方法の取得が困難
実習の学習環境が複雑
・指導者(臨床スタッフ)が日々異なる
・変化が多い対象の状態を的確にとらえ、判断し行動する高度な学習が要求される
↓
学生は複雑な環境に適応することが難しく、十分な知識や技術を発揮できない傾向がみられる。
このような状況を臨地実習指導者が支援する!
実習指導者の役割
【実習前】
1.実習目的、目標の把握
2.病棟スタッフへの伝達
3.受け持ち患者の選定、同意
4.実習環境整備、物品の準備
【実習中】
1.実習病棟のオリエンテーション
2.学生の看護計画、行動計画の指導
3.学生と患者の関係調整
4.実習に必要な部署との調整
5.直接的ケアの指導、役割モデル
【実習後】
1.実習指導評価(自分たちの)
実習指導者に求められる姿勢
・学生の緊張を和らげる
・学生の相談役となる
・学生に公平に接する
・学生の考え、思いを聞く
・学生と話しができる環境をつくる
・否定的な言い方はせず、良いところを評価する