新人指導 リフレクション

研修看護師到達目標評価表(ラダーⅠの指標)

6月評価用紙が回ってきました。臨床実践能力の行為の結果に「リフレクション」

とあります。

リフレクションって聞いたことあるけど、詳しく分からないな…って感じです。

 

〇リフレクション(reflection)とは?

もともとは英語で、日本語に訳すと、内省・熟考・反映などの意味

日常の現場や業務から一旦離れて、自分が経験した事(仕事)を振り返ることを意味する。

自分のいる立ち位置から離れることによって自分を客観視し、自分の仕事の意味やあり方を見つめ直すことで、仕事へのさらなる理解や、今後同様の事態に直面した場合にどう対応するかなどについて知見を広げる。

 

〇反省と内省の違い

反省→自分のした言動を振り返り、良くなかった点を認識して同じ過ちを犯さないよう

   改めて考えること

内省→自分のした言動を客観的に振り返ること。自分で自分の状態を観察し、感情に流

   されることなく見つめなおすこと

 

〇リフレクションの3段階プロセス

レベル1:出来事を振り返る

レベル2:他者や環境を振り返る

レベル3:自己について振り返る

 

レベル1:出来事を振り返る

まず体験した出来事そのものを振り返ることから始める。経験した事実をそのまま思い返す、という単純な作業。

例)患者さんに清拭の声かけをした

 

レベル2:他者や環境を振り返る

次に、経験した出来事の背後にある因果関係を考える

例)清拭をすすめたのになせ断られたのだろう

 

レベル3:自己について振り返る

最後にレベル1と2を通して、自分のそのときの行動について振り返る。自分の行動は適切だったか、その状況での自分の役割は何だったのか、というところに意識を巡らせます。

例)患者さんは熱や倦怠感があったのかもしれない。患者さんの状況が把握できていなかったのではないか。声かけのタイミング、方法はどうだったのか。

 

*間違ったリフレクションに注意

・どこでどのような間違い、失敗が起きたのかの着目してしまう

・誰の行動がよくない結果につながったのかを突き詰める

・原因となった人に対して反省させたり言い訳させたりする

・失敗点ばかりに注目して、学習がみられない