30代で看護師へ 2年目役割 ジュニアプリセプター

自分の看護力を向上することで精一杯だけれど、2年目になるとジュニアプリセプターとなる。

 

仕事を辞めたいと思った理由

・勤務時間内に仕事が終わらない

・医療事故を起こさないが心配

・配属場所の専門知識、技術が不安

・職場の雰囲気になじめない

・インシデントレポートを書いた

・就職前に考えていた看護の仕事とのギャップ

・自分は看護師に向いていないのではないか

・基本的な看護技術が身についていない

・自分の看護は患者のニーズに応えているのか

・自分の優先順位がつけられない

・自分のペースで仕事ができない  …etc

 

仕事を続けるうえでの支え

・患者、家族から感謝された

・同期の同僚と励まし合った

・家族や友人などの職場以外の人からの励まし

・休みの日にリフレッシュできた

・困ったときに的確にアドバイスがもらえた

・違う部署の同期と励まし合った

・不安な看護技術について段階を踏んで経験できた

・職場の先輩に業務以外のことで気軽に質問できた

・自分の行ったケアが上司、先輩に認められた

 

●ジュニアプリセプター●

役割

1)研修担当者や実施指導者と協力し、新人看護師が職場に適応していく過程を、身近な相談役として支援する。

 ・新人看護師が自分の失敗に対して不安や恐れを理解し、対処できるよう支援する

 ・なんでも言えるような環境をつくる

 ・理想と現実のギャップがあれば、それを明らかにし、現実が受け入れられるよう

  にする

 ・新人看護師と他の看護師との信頼関係が成立するよう、新人看護師の思考や状況を

  伝え援助する。

 

2)新人看護師として身につける基本姿勢や態度の役割モデルとなる

 ・職業人としてのマナーや態度を表す

 

職場における学習とは

目標達成のための最適な行動を、経験を通して自分自身の知識や技術を習得すること

*成人学習の70%は体験学習で習得すると言われている

 

学習体験サイクル

コルブは人が体験を通してどのように学ぶのかを論理化している。

4つの段階が終了することで学習が成立するとしている。

●仕事の体験:五感で学びとる

 ↓

●観察・振り返り・復習:五感で学びとったものを確認、共有する。感じとったものを

           カテゴライズする。

 ↓

●概念化・一般化:カテゴライズした内容を構造化し、意味の読み取りをする

 ↓

●再試行を検討:学習内容を次の概念にどのように活用できるかを検討する

 

 

失敗体験からの成長

1.何が起きたのか?事実を明確にする

2.どのようになれていればよいのかを明確にする

3.すでに身につけている情報を整理する

4.理想に近づくための学習課題は何かを明確にする

5.今回の体験で獲得したこと、更に学ぶことを整理する

6.ステップアップ学習のための方法を決定する

 

聞くことの効果

・失敗体験を話す

・失敗体験は自分の考えや行動にどのような影響を与えたか?

・失敗体験を共有して気づいたこと

 

フィードバッグとは

「相手の成長を願って事実を伝えること」

フィードバッグの仕方

①YOUメッセージ(客観的事実)

 「あなたは○○していました」「あなたがしていたことは○○になっています」

②Iメッセージ(主観的事実)

 「私はそれを聞いて○○すべきか否かと戸惑いました」「私は○○と思いました」

 

ポジティブフィードバックとネガティブフィードバック

ポジティブフィードバック

①被評定者の意欲や能力がよい方向へと増幅されるフィードバッグ

②被評価者にとって望ましい内容のフィードバック

 行動強化を狙うが、単なる賞賛に終わっては行動強化につがなるとは限らない。

 工夫を求められる。

ネガティブフィードバック

①被評価者の意欲や能力が望ましくない方向へ増幅されるフィードバッグ

②被評価者にとって望ましくない内容のフィードバック

 被評価者にとって聞きたくない内容であり、意欲をそぐ可能性も高いため、人格攻撃

 をしないのはもちろん、厳しい内容を伝えながらも相手に期待していることを示す心

 を表現する工夫が必要

 

後輩指導の心構え

1.育てることは変化をさせること。新しい能力をつけさせる。態度を変えさせる、

 悪い癖を治す

2.指導者は人の人生を左右させるほど、影響力があるという意識を持つ

3.育成は後輩のために行う無償の行為である

4.人を育てるということは、自分を超えていく人間をつくること

5.人を一方的に決めつけない、可能性を信じることが大切

6.一度であきらめない、育成を根気と継続

7.育成とは自分が先輩や上司から受けた恩を後輩に返すこと

8.嫌なことは自分で行う意識を忘れない

9.徐々に任せられることを増やしていく

10.目標で人を動かす

11.育成は長期的視点で眺める。失敗を受け止める姿勢が大切。

12.言うべきことは、はっきりと言う

13.人はまず真似から育つ

14.指示は8割に抑える

15.未経験を伝える

16.経験を積ませる

17.人を集団として見ない。強みを尊重する

 

☆新人看護師にはプリセプターがいるで、まずはジュニアプリセプターは新人さんが職場になじめるようにしてあげることが大切。

こちらから話しかけ、困っていることや悩んでいること・分からないことがないか…etc

を聞く。それで、自分の時は「こうだったよー」や「こうしたら良かったよ」なんて言ってあげるといいですね。

もし、新人さんが「言わないでほしい。実はやめようと思っている…」なんて、相談

されたときは、ジュニアプリセプターも一人で抱え込まず、上司や教育担当者に言ってくださいね。