Z世代と上手に付き合うコツ

新人さんが入って1カ月が経とうとしています。うちの病棟もローテーション研修で数名配属されています。

だいぶ年齢も違うため、毎年関わりに悩みますね。

 

Z世代とは

1996~2010年あたりに生まれた人たちのこと。

小学校高学年~中学生くらいからソーシャルメディアに触れ、高校生くらいからスマートフォンを持つ「ソーシャルネイティブ」な世代。

 

Z世代の特徴5つ

1.空気を読みすぎる

幼いころからスマホSNSが日常にある世界で生きてきた彼らは、子供時代から常に誰かとつながっている。誰ともつながることなく、完全に一人で過ごすような時間は少ないため、人の目や意見をどんなときでも気にしてしまう傾向がある。SNSを使い慣れていることから、世の中には多様な価値観を持つ人がいるという感覚も持ち合わせている。それもあり、気遣いの感覚が鋭敏に研ぎ澄まされ、空気読みのスキルが上がっているともいえる。

 

2.内面がとても繊細である

何かあると「○○ハラスメント」として処理される今の時代、Z世代は理不尽さへの耐性を持っていない。理不尽な環境に強くない、言い換えると「打たれ弱い」ともいえる。人から言われたことを必要以上に気にする点も、彼らの繊細さと関係している。

 

3.人間関係をとても大切にする

子供のころからSNSに慣れ親しんでいる彼らは複数のコミュニティに属している。その中で居心地のいいコミュニティがあると、そこを自身にとって「大切な場所」と認識し、所属し続ける。先輩などの年上を敬う傾向も強い。一方で、居心地が悪いと感じるようなコミュニティからはスッと抜けます。彼らには争いごとを嫌う性質があるほか、SNSを通じて多様性を受け入れる価値観を持っているため、特定の価値観を押し付けられることも好きではない。極端な例を言うと、上司からとある価値観を「これが当たり前だから」と提示され、それに違和感を覚える場合には、ことを荒立てることなく静かに辞めていくことが予測される。

 

4.物事をじっくり考えるのが苦手である

若い時からスマホをもち、SNSにどっぷり浸かっていることもあり、人を交流するのに費やす時間が多い代わりに、内省したり創作活動をしたりする時間をあまり持てずにきている。常に友人や知人と電子的なやりとりをしているので、テンポよく会話したり、スマホアプリでセンスの良い画像や動画を手早く作ったりといった瞬発的なコミュニケーションの反射神経をとても優れている。その一方で、腰を据えて深く考えることや、集めた素材を集約することなどを不得手とする傾向がある。

 

5.堅実が考えを持っている

経済的にはとても保守的で、安定をとても大切にしている。彼らが生まれて以降、日本の経済は右肩下がりで上がったことはない。日本はここから先どこまで下がっていくか分からないでい、自分が何人の高齢者を支えるのか分からないと不安に感じているZ世代も少なくない。それもあり、一度入った会社にずっと勤めて、安定を得たいという考えをもつ人は多い。

 

 

Z世代と上手くコミュニケーションをとるための心得 4つ

1.価値観を押し付けようとしない

自分が新人だったときには当たり前とされていたようなことをZ世代に強要するのはNG。彼らは人間関係を特に大事にするので、信頼関係ができあがって「この上司は人間的によいな、魅力的だな。」といったポジティブ感情を抱いた相手に対しては「この人のためにがんばろう」と素直に一生懸命仕事をするはず。

 

2.自然体で接する

自分が心に不安を持って構えると、相手も同じように不安になる。

 

3.対話を経て、仕事に没頭するような環境を整える

Z世代はとにかく空気を読むため、悪目立ちするのがすきではない。だから「私が、私が」と積極的に手を上げる人も多くない。ある意味で、指示待ち型といえるかもしれないが、だからといって「自分から動こうとしない人」とレッテルを貼るのではなく、対話を重ねて関係性を構築し、仕事に夢中になるような環境を用意する。

 

4.能動的に傾聴する

Z世代だけでなく、すべての世代に有効。繊細な相手を傷つけないような形で、起きている問題について話し、注意したり大事なことを教えたりする際の基本は「あなたメッセージ」ではなくて「私メッセージ」で伝えることです。

 

                           *プレジデント3.18より