2022年度 診療報酬改定 看護

2022年度診療報酬改定の基本方針

 

改訂にあたっての基本認識

・新興感染症にも対応できる医療提供体制の構築など医療を取り巻く課題への対応

健康寿命の延伸、人生100年時代に向けた「全世代型社会保障」の実現

・患者、国民に身近であって、安心・安全で質の高い医療の実現

社会保障制度の安定性、持続可能性の確保、経済・財政との調和

 

改定の基本的視点ご具体的方向性

1.新型コロナウイルス感染症等にも対応できる効率的・効果的で質の高い医療提供体制の構築【重点課題】

2.安心・安全で質の高い医療の実現のための医師等の働き方改革等の推進【重点課題】

3.患者・国民にとって身近であって、安心・安全で質の高い医療の実現

4.効率的・適正化を通じた制度の安定性・持続可能性の向上

 

主な改定項目

新型コロナウイルス感染症等にも対応できる医療提供体制の構築

●感染防止対策加算の見直し

 感染対策向上加算1 710点

 感染対策向上加算2 175点

 感染対策向上加算3 75点

●高度かつ専門的な急性期医療の評価

 急性期充実体制加算(1日につき)

 1:7日以内 460点

 2:8日以上11日以内 250点

 3:12日以上14日以内 180点

●重症度、医療・看護必要度の見直し

<一般病棟>

評価項目

A項目の「点滴ライン同時3本以上の管理」を「注射薬剤3種類以上の管理」に変更。「心電図モニターの管理」を削除。「輸血や血液製剤の管理」を1点から2点に変更。

評価基準

評価項目の見直しに伴い、該当患者割合の基準を見直し。急性期一般入院料を、6段階の評価体制に変更。

評価方法

200床以上の入院料Ⅰ算定病棟に重症度、医療・看護必要度Ⅱを持ちいることを要件化。

<特定集中治療室用>

評価項目

A項目の「心電図モニターの管理」を削除。判定基準からB項目を削除。ただし、B

項目の評価の実施は毎日必須。

評価基準

評価項目の見直しに伴い、判定基準を見直し。基準はA特点3点以上に変更。

評価方法

レセプト電算処理システム用コードを用いた評価を導入

 

●特定集中治療室の体制強化

重症患者対応体制強化加算

 3日以内 750点

 4日以上7日以内 500点

 8日以上14日以内 300点

 

●早期離床・リハビリテーション加算の見直し

 

●24時間対応体制の要件の見直し

 

●昨日今強化型訪問看護ステーションの要件の見直し

 

●専門性の高い看護師による同行訪問の見直し

 

●専門性の高い看護師による訪問看護への評価

 

●複数名訪問看護加算の見直し

 

●多職種により術後疼痛管理に関わる評価

 術後疼痛管理チーム加算 1日につき 100点

 

働き方改革の推進

●看護職の夜間業務負担の軽減

夜間看護訂正加算などの施設基準で、「11時間以上の勤務時間の確保」または「連続する夜勤の回数が2回以下」のいずれかを満たしていることを必須化。夜間の看護配置に関わる各加算の点数を総じて5点引き上げ

 

●特定行為研修修了者の活用推進

 

●看護補助者の活用推進

 看護補助者体制充実加算 1日につき

 

●ICTを活用したカンファレンス

 

安心・安全で質の高い医療の実現

●人工呼吸器などの管理の評価

 覚醒試験加算 1日につき 100点

 離脱試験加算 1日につき 60点

 体外式膜型人工肺 1日につき 初日:30150点

               2日目以降:3000点

 体外式膜型人工肺管理料 1日つき 7日目まで4500点

                 8日目以降14日まで 4000点

                 15日目以降 3000点

 

●摂食嚥下支援加算の見直し

 摂食嚥下機能回復体制加算1 210点

 摂食嚥下機能回復体制加算2 190点

 摂食嚥下機能回復体制加算3 120点

 

精神疾患患者への多職種による支援の評価

 療養生活継続支援加算 350点(月1回)

 

 

 

今まであまり意識していなかったけど、診療報酬改定も意識していかなければなりませんね(*^^*)