認知症研修 BPSDと認知症の人の心身の状態

今年も認知症研修行ってきました。コロナで少人数でした。

 

<BPSDと認知症の人の心身の状態>

〇不安

物忘れや失敗が増えて生活に不安を感じている。自分のことや現在の場所が分からず、どうしていいのか分からないために不安を感じている。

抑うつ

ささいなことで失敗を繰り返すために気分が落ち込んでやる気が出ない。悲しい、寂しい、むなしいといった非哀感に襲われている。

〇意欲低下/アパシー

することがなかったり、何をしていいのかわからなかったりしている。

〇幻覚/妄想

似たような人を見たり、似たような声を聴くことで、いない人の声が聞こえるように感じたり実際にはないものが見えている。

〇焦燥

苦痛や不快感などがおさまらず、いらいらして落ち着かない。

〇常同行動

満たされない思いや欲求、安心したい、刺激が欲しいなどの気持ちから、何度も同じ行動を繰り返している。

〇徘徊

どこに行けばいいのか分からない。自分の行きたい場所に行けず歩き回っている。

〇帰宅要求

自分の居場所や安心できる場所が見つからず、家に帰りたくて、繰り返し訴えている。

〇夕暮れ症候群

居場所がないと感じている場所で、夕方になると不安な気持ちが強くなり、安心できる自宅に帰りたいと思っている。

〇物盗られ妄想

物がないので、物を盗られたと錯覚している。(物をしまったことを忘れたり、しまうことを忘れたりすることもある)

〇大声

自分の意思と合わない一方的なケアへの不満や、体の痛みによる不快さなどに関して、声を出して訴えている。

〇多弁/多動

自分の感情がうまくコントロールできる、必要以上に話をしたり、動き回ったりする。

〇暴言/暴力

自分の思いが否定されたり、説明がなく介助されたりするこにより、不安や恐怖を感じてい大声を上げたり、介助に抵抗しようと行動している。

〇ケアへの抵抗

ケアをされることの意味・目的や、ケアスタッフのことがよくわからないために、ケアスタッフからの援助を受けたくないと思っている。

〇性的逸脱行為

自分の感情を抑えることができず、性的な行動をしてしまっている。

〇脱衣

突然、衣服を脱ぎたくなっている。

〇昼夜リズム障害

加齢の影響や、昼間することがないため、日中に眠る傾向になり、夜間眠れなくなっている。

〇不潔行為

トイレの場所が分からないために、トイレ以外の場所で排尿・排便をしている。

〇ろう便

手で触れたり掴んだりしたものが大便と認識できないことや、手から取り除く方法が分からないことが原因で、壁などにこすりつけている。

〇拒食

食欲がない。食べ物に何か毒物が入っていると思い込んでいる。

〇過食

食べたことを忘れてしまい、何度も食べたいと思っている。または、満腹中枢に障害が起こり、満足感が得られないでいる。

〇異食

食べ物とほかの物との区別がつかず、口に入れてしまっている。